2020/03/01 | |
発眼卵放流群、容器の回収 |
本日は、天気良く、河川の水量も減水していたので、発眼卵放流と同時に容器放流したものを回収しました。 南郷大橋、下流部、上流部に埋設した合計12個の容器のうち、11個の容器を回収しました。 回収できなかった容器は目印が流れてしまったのか、増水による土砂の堆積で埋まってしまったのかもしれません。 後日、再調査したいと思います。 今シーズンは、雪がなく、増水の日が多かったので、川の形が変わった場所があったり、埋めた場所によっては容器内に砂が混入しているものもありましたが、過酷な状況でも、多くの稚魚が浮上してくれたようです。 これから大きくなって、4年後に庄川に帰ってきてくれることを願うばかりです。 |
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posted at 2020/03/01(Sun) 18:39:04 | |
【修正】 |
2020/03/02 | |
浮上槽管理終了 |
今日で、サケの浮上槽がすべて空になりました。 残っていた5槽分を池に移したことにより、これからは池での飼育のみとなりました。 浮上槽から稚魚を出す様子 丁度作業が、終了したあたりから雨が降り出しました。 河川の様子 午後3時の水温は9.4℃ 昨日同様に水量は少ないままです。 |
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posted at 2020/03/02(Mon) 16:33:29 | |
【修正】 |
2020/03/04 | |
サケの稚魚放流7回目-耳石温度標識B区分目 |
今日は、午前中にサケ稚魚放流(耳石温度標識B区分目)を行いました。 昨日は庄川の水量が少なく、放流場所の川底に穴を掘り、今日の放流に備えていましたが、水量も増えて危なげなく放流することが出来ました。 稚魚の計量の様子 放流の様子 放流した稚魚 放流時の水温は7.8℃でした。 庄川では、サケ稚魚の頭の脳の裏側にある、バランス器官である耳石という器官に標識を施した稚魚を放流しています。 耳石は日周輪を形成する器官で、刺激により、黒色化するという耳石の特性を利用し、卵期に温度変化による刺激を与えることで、耳石にバーコードの様な標識を施したものが、耳石温度標識です。 今年度、庄川においては、サケ稚魚の飼育密度が回帰に与える影響を調査するため、高密度区に2.4nHの耳石温度標識、低密度区に2.6nHの耳石温度標識と異なる標識を施標して放流しました。 主に4年で回帰するサケ親魚の耳石をサンプリングし回析することで、より良い増殖手法を探ろうというものです。 4年後には、元気に大きくなってたくさん庄川に帰ってきてほしいです。 |
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posted at 2020/03/04(Wed) 12:38:45 | |
【修正】 |
2020/03/10 | |
サケの稚魚放流8回目 |
今日は、朝から雨の中、サケの稚魚放流が行われました。 計量の様子 養魚場内の飼育池から、稚魚の計量を行い、そのまま流下させる手法と、いつも通りに、トラックに積み込み本川へと放流する方法で、放流を行いました。 計量後の稚魚の流下する様子 労力をみると、流下の方が作業人員も少なく、稚魚の負担も少ないので、この手法が、主流となってくれればいいのですが、ちゃんと本川へいってくれているのか、大きくなって帰ってきてきてくれるかなど調査、経過観察が必要な課題が沢山あります。 本川での放流の様子 放流場所の水温は9.7℃でした。 |
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posted at 2020/03/10(Tue) 12:35:04 | |
【修正】 |
2020/03/11 | |
サケ稚魚2.35g |
3月10日のサケ稚魚放流を終え、放流は3月17日と23日の2回を残すのみとなりました。 場内の飼育稚魚は残り約40万尾となり、場内のサケ稚魚が少なくなり寂しさも込み上げ、3月特有のセンチメンタルな気持ちになります。 3/10放流のサケ稚魚 3月10日に放流したサケ稚魚の中には、11月中旬に採卵し、1月29日から約40日飼育をして、平均2g以上に生育した飼育池もありました。 今シーズン放流魚最大級、尾叉長 6.9cm、体重2.35gのサケ稚魚 昨年のサケ捕獲尾数は、過去に例のない程の不漁で、採卵量、飼育尾数が少なくなった分、放流重心を後ろに下げて、できるだけ大きく健康なサケ稚魚を放流すべく、尽力してきました。 今シーズンは、雪がなく、水温が高い日、雨で濁りの入る日が多かったものの、飼育期間を長く、大きなサケ稚魚を放流できているので、回帰につながってくれることを願うばかりです。 残り僅かですが、油断せず、しっかり放流を行なっていきます。 |
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posted at 2020/03/10(Tue) 18:36:11 | |
【修正】 |
2020/03/17 | |
サケ稚魚の放流9回目 |
本日は、午前中にサケの稚魚放流を行いました。 前回同様に、養魚場内の水路からの流下放流と、本川への輸送放流を行いました。 稚魚の計量風景 稚魚の流下放流 本川への放流 午前10時、南郷大橋上流右岸、射水市西広上地先、放流場所の水温は8.7℃でした。 この場所は湧水が豊富で、河川水温より水温が高いですが、朝の冷え込み、雪解けも混じったのか河川水温は低くなっています。 庄川本川放流量予定 17日15時20分現在の庄川河川放流量は、毎秒約90トンです。 16時から約90トンの予定です。 18日は0時から毎秒約30トン、15時から約60トン、21時から約30トンの予定です。 |
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posted at 2020/03/17(Tue) 12:11:41 | |
【修正】 |
2020/03/19 | |
暖かい日 |
本日は、春を感じる、暖かいというよりは、仕事をしているも汗が噴き出るほど暑い日となりました。 場内の様子 15時、場内の気温は20℃、飼育水温も14℃を越えて、射水市広上地先の河川水温は、11.6℃となっています。 場内の様子A サケの放流は、残すところ3月23日が最後となります。 今シーズンは、雪が少なく、気温も水温も高く、サケ飼育には厳しい状況でしたが、なんとか大きく生育して放流できており、サケ稚魚がいなくなるのは、寂しい気持ちになります。 飼育池サケ稚魚 4年後、大きくなって庄川へ帰ってきてくれることを願うばかりです。 |
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posted at 2020/03/19(Thu) 15:41:53 | |
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2020/03/23 | |
サケ稚魚最終放流 |
今年度最後になる、サケの稚魚放流を行いました。 天気も良く最高の放流日和となりました。 稚魚を押し網で集める様子 集めた稚魚を捕まえる様子 本日の放流場所は、庄川右岸大門大橋下流、河川水温は8.3℃となっていました。 放流された稚魚は群れを成し、太陽の光に照らされて、キラキラと輝いていました。 庄川本川放流量予定 23日18時0分の庄川河川放流量は、毎秒約40トンです。 18時から約40トンの予定です。 24日は8時から毎秒約20トン、9時から約45トン、 10時から約70トン、21時から約45トンの予定です。 稚魚放流の様子 今シーズンは、雪のほとんどないシーズンとなり、全体を通して水温が高い日、雨により藻、ヘドロが流入水に混入する日が多かったですが、1/30から3/23までに、4,956千尾を放流し、全ての放流が完了となりました。 本年度は、採卵量、場内収容卵数が少なく、放流尾数も減少しましたが、飼育尾数の調整により、飼育期間を長くし、放流重心を後ろに下げ、できる限り大きく放流することができました。 また、ALC溶液で標識を施標した発眼卵20万粒の発眼卵放流に加えて、場内から流下放流する取り組みも新たに行いました。 リスク分散の観点からも、養魚場で管理した飼育魚の放流だけでなく、河川を利用した増殖手法や自然産卵を促す、野生魚の保全に目を向けた取り組み推進し、サケ資源の増大につなげてまいりたいと考えています。 より多くのサケが4年後に庄川に帰ってきてくれることを願うばかりです。 20200323庄川サケ稚魚放流〜水中映像〜 |
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posted at 2020/03/23(Mon) 12:43:53 | |
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2020/04/30 | |
河川で捕獲されたサケ稚魚 |
本日、天気良く、午後の場内の気温は、22.3℃と暖かい日となりました。 射水市広上地先での15時の河川水温は、15.6℃となっています。 本日は、アユ遡上調査が実施され、サケ稚魚も捕獲がありました。 アユについては、結果がまとまり次第、報告させていただきます。 高速上流で2尾、南郷周辺で22尾のサケ稚魚が捕獲されました。 最大のものは、尾叉長 84mm、6gと非常に大きい個体です。 (2019年度庄川サケ放流稚魚の平均体重0.76g) 異内容物 胃の中を見てみると、川虫が確認されました。 捕獲された個体はどれもお腹が膨れていて、河川で沢山食べ、生育しているようです。 この時期に河川で捕獲されるのは、海水温の関係からもサケ稚魚にとってどうなのか疑問なところではありますが、今後も河川での調査を継続していきます。 お知らせ 5月1日から5月31日までコイ漁は禁漁となります。お間違えなきようお願いします。 |
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posted at 2020/04/30(Thu) 15:36:13 | |
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2020/09/17 | |
サケを食べながら守り続けるために |
日本水産学会で令和元年度水産学進歩賞を受賞された森田健太郎さんの論文がJ-Stageで公開されています。 pdfデータ↓↓↓↓ サケを食べながら守り続けるために 文献には、 放流を通じて遺伝的な変質、すなわち家魚化が生じ、対象魚の適応度が低下するといった負の側面が懸念されるようになってきた。 21世紀に入ってから漁獲量や回帰率が大きく減少したのは、放流数が多い地域である。 人間の漁獲圧のコントロールもサケ資源回復に有効である。 長期的な視野に立つと、野生魚はふ化放流事業の持続性に量的質的に貢献してきたといえる。 自然界で子孫を残すことができるよう環境を整え、そして、自然産卵で生まれた野生魚も種親として種苗放流する−という放流魚と野生魚を融和させたIntegrated Program(融和方策)という資源管理方策が北米では主流となっている。 とあります。 庄川においても、当てはまるところが多くあるかと思います。 ふ化放流事業も維持しながら、資源水準に応じて漁獲可能量を定め、平行して、サケ、サクラマスが自然産卵できる、成育できる環境を整えていくことが必要です。 未来にサケ、マス資源を残していけるよう、尽力してまいります。 参考リンク 札幌ワイルドサーモンプロジェクト https://www.sapporo-wild-salmon-project.com/2020/08/29/20200607/ J-Stage サケを食べながら守り続けるために https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan/86/3/86_WA2730/_pdf/-char/ja |
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posted at 2020/09/17(Thu) 13:25:15 | |
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